米Sun Microsystemsが米国時間7月22日に,2003会計年度第4四半期(2003年4~6月期)の決算を発表した。売上高は29億8200万ドルで前年同期(2002年4~6月期)の34億2000万ドルと比べて13%減少。純利益は1200万ドル(1株当たり利益は0セント)で,前年同期の6100万ドル(同2セント)から減少した。

 粗利率は43.7%で,前年同期から2.4ポイント上昇。営業キャッシュ・フローは3億3500万ドル。また,現金および有価証券の合計は57億ドル以上となった。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,アナリストらは,当期の売上高を30億6000万ドル,一時的な費用を除いた1株当たり利益を2セントと予測していたが,結果はわずかにおよばなかった。

 2003会計年度通期(2002年7月~2003年6月)の売上高は114億3400万ドルで,前年度の124億9600万ドルから8.5%減少。純損失は23億7800万ドル(1株当たり損失は75セント)となり,前年度の5億8700万ドル(同18セント)と比べて赤字幅が拡大した。粗利率は43.2%で,前年度から3.9ポイント上昇した。

 Sun社CFO兼Corporate Resources部門執行バイス・プレジデントのSteve McGowan氏は,「当社は2003会計年度通期に大幅なコスト削減を実施した。例えば,販売/一般および管理費用を約5億ドル,設備投資と在庫費用をそれぞれ約2億ドル削減した。その一方で,当社の生命線である研究開発に約20億ドルを確保した」と述べた。

 Sun社会長,社長兼CEOのScott McNealy氏は,新たな会計年度に向けて「売上高増加と利益向上,営業キャッシュ・フローの黒字維持により重点を置く」と語った。

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