企業向けLinuxの統一を目指す団体UnitedLinuxが米国時間6月25日に,独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)向けの認定プログラム「UnitedLinux Ready Partner」を発表した。

 同プログラムに参加するISVは,UnitedLinux上で自社製アプリケーションが正常に動作するかを試験する。問題が発生しなければ,UnitedLinuxがISVを「UnitedLinux Ready」と認定し,UnitedLinux Ready Partnerロゴの使用を許可し,UnitedLinuxとメンバー企業のWebサイトに同ISVを認定企業として掲載する。

 アプリケーションの試験は,ISVが社内でこれまで運用してきた試験計画をそのまま適用できる。また,UnitedLinuxの提供する試験/検証ツールを使ってもよい。一方UnitedLinuxのメンバー企業は,認定/検証作業についてISVを支援するとしている。

 UnitedLinuxのコードを変更せずアプリケーションを正常に動作させることができると,同認定プログラムを受けられる。ただしその際ISVは,UnitedLinux上で動作する該当アプリケーションをサポート対象にすることと,「UnitedLinux Ready Seal」の使用規則に従うことに合意しなければならない。

 UnitedLinux Ready Partnerプログラムについて,UnitedLinuxジェネラル・マネージャのPaula Hunter氏は,「ISVの試験作業を合理化/簡素化するために用意した」と説明する。「UnitedLinuxの目標は,可能な限り多様なアプリケーションをLinuxユーザーに提供することだ。これを実現するため,我々は喜んでISVをバックアップしよう」(同氏)

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