米HP(Hewlett-Packard)のインドの現地法人HP India Software Operations(HPS ISO)のソフトウエアサービス部門と,HP社が出資しているインドのITサービス企業Digital GlobalSoftが合併する。HP社がインドで現地時間6月7日に,Digital社と合意に達したことを明らかにした。

 Digital社は現在,データ管理やB2Bi(企業間業務統合)製品に加えて,インターネット技術,インフラ・サービス,コール・センターを含むITサービスやソフトウエアをHP社などの企業に提供している。

 一方,HPS ISO社は,JavaやJ2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition),Eコマース関連の技術のほか,HP-UX,HP OpenView,Linux対応のCRM,通信といった分野のノウハウを持つ。

 「相互補完的な技術を持つHPS ISO社とDigital社の合併により,新会社はインドのITサービス分野で強固な地位を築くことができるだろう」(Digital社社長兼CEOのSom Mittal氏)

 なお,今回の合併により,HP社はDigital社株式の保有比率を50.6%から73.2%に拡大する。

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