米Microsoftが米国時間6月4日に,インターネット・サービス「MSN 8」の機能強化を発表した。Microsoft社によると,性能向上,保護者向け管理機能の改善,スパム・メール遮断機能の拡充などを施したという。

 「ユーザーからのフィードバックを参考に数多くの機能強化を行い,1回のアップデートでより簡単/便利にMSN 8を使えるようにした」(Microsoft社MSN担当グループ製品マネージャのLisa Gurry氏)

 更新版MSN 8では,電子メール用フィルタリング・アルゴリズムを改善し,より多くのスパム・メールを遮断できるようにしたという。また,ユーザーの受信リストに登録されていない送信者からの電子メールについては,添付されている画像を受信しないようにすることで,“ウェブ・ビーコン”が利用されるのを防ぐ。

 そのほかの電子メール関連の機能強化としては,(1)ウイルス検査されていない電子メール受信の遮断,(2)受信可能なサイズなどの表示,(3)アドレス帳からのメッセージ表示,(4)オフライン環境でのアドレス帳の利用,(5)オンラインのアドレス帳とほかのシステムとの同期,などがある。

 またMSN 8では,保護者が子供の行動を管理するための機能も改善している。管理機能の設定場所を見つけやすくしたほか,よく使う機能を使いやすい場所に配置したという。さらに,子供が電子メール・アドレスをアドレス帳に登録する場合,保護者の承認を求める機能や,承認を受けていないアドレス宛の電子メールを一時的に保管する機能も設けた。

 機能強化版は同日より利用可能とする。MSN 8のユーザーは,サービス接続中に自動ダウンロードして更新できる。

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