米Macromedia社は,eラーニング・アプリケーション向けマルチメディア・オーサリング・ソフトの新版「Authorware 7」を米国時間6月2日に発表した。新版では,JavaScriptに対応し,Microsoft社の「PowerPoint」ファイルのインポート,「Mac OS X」上でのコンテンツの再生が可能になった。また,学習管理システム(LMS)に容易にコンテンツを統合できるようになった。出荷は6月下旬を予定している。
Authorwareは画像,サウンド,アニメーション,テキスト,ビデオを組み合わせたマルチメディア学習を提供する。Authorware 7は「Macromedia Flash MX」と同じユーザー・インタフェースを持ち,ドラッグ&ドロップでコンテンツを取り込むことができる。Microsoft社のPowerPointを使ってeラーニング・コンテンツを作成できるようになった。また,DVDビデオをインポートできるようになったため,同ビデオ形式をインタラクティブ・アプリケーションに使えるようになった。
Authorwareは,AICC/ADL-SCORMに準拠するコースウエアを提供するが,新版では,学習管理システム「Knowledge Objects」を追加しているため,アプリケーションとLMS間のコミュニケーションが容易になった。また,「Learning Object Content Packager」は,コンテンツの組織化とLMSへのアップロードを支援する。同パッケージャは,メタデータ,Authorwareファイル,リソース,XMLファイルをADL SCORM準拠の圧縮ファイルにコンパイルする。
同製品は,XMLのインポートとエクスポートとともにJavaScriptに対応する。すべての製品のプロパティをスクリプト化できるため,開発者は,コマンド,Knowledge Objects,拡張コンテンツを作成できる。
Authorware 7は,6月後半に出荷される。Windows 98/SE/Me/NT 4/2000/XPに対応。価格は2999ドル。「Authorware 6.5」のユーザーは399ドル,「同5.x」と「同6.0」からは899ドルでアップデートできる。教育機関向けの価格は499ドル。
同製品は,「eLearning Suite」の一部としても提供される。同スイートの価格は3499ドル。教育機関向けには599ドル。
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