米3Comが米国時間5月29日に,2003会計年度第4四半期(2003年3月~5月期)の業績見通しを明らかにした。米UTStarcomに売却した通信事業部門CommWorksを除いた場合,総売上高は1億6500万~1億7500万ドルの範囲,粗利率は35%前後となる見込み。

 Connectivity部門の売上高は前期比15~20%減少する見通しだ。Enterprise Networking部門は,海外での不振と競争の激化が災いし,売上高が同20~25%縮小するとみる。

 現金および預金などの残高は,14億ドル以上を維持できると見込んでいる。

 ちなみに2003会計年度第3四半期(2002年12月~2003年2月期)の総売上高は前期比約19%減の2億4500万ドルで,7900万ドルの赤字だった。Enterprise Networking部門の売上高は同約13%減の1億6600万ドル。Connectivity部門は同約38%減の約5100万ドル。CommWorks部門は同約8%減の約2800万ドルだった。

◎関連記事
米3Comの2002年12月~2003年2月期決算,前期比約19%減収で赤字拡大
米3Comが2002年6月~8月期決算を発表,前期比10%減収で赤字拡大
米スリーコム,通信事業部門を米ユー・ティー・スターコムに1億ドルで売却
米3Comが主要市場に向けた戦略を強化,BCCとBNC事業部門を統合
シスコが新製品の数々を初披露。無線IPフォンやハイエンド・ルーターなど
米シスコの2002年11月~2003年1月期決算,2.1%減収だが大幅増益

「2003年Q1ギガビット・イーサネット製品の出荷台数が14%増加,6期連続で2けた成長」,米調査
米Ciscoの2003年2月~4月期決算,前年同期比4.2%減収だが増益

[発表資料へ]