米AOL Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)が米国時間4月17日に,「AOL for Mac OS X」の新版を発表した。プライバシ保護やセキュリティを強化し,優れた管理機能をユーザーに提供するとしている。

 DSLやケーブルなどの高速接続を導入しているユーザーは,ブロードバンド・サービス「AOL for Broadband」を追加することが可能。AOL for BroadbandのBYOA(bring your own access)会員プランでは,一つのAOLアカウントで最大7件のスクリーン・ネームを利用し,無制限でアクセスできる。

 新版の主な特徴は以下の通り。

・親が子供のインターネット利用を監視する「Parental Controls」機能をブロードバンド向けに強化

・子供がAOLを利用したあと,親に利用レポートを電子メールで送る「Guardian」機能。また,親は外出先でも「AOL.com」にアクセスして,子供のインターネット接続,チャット,電子メール,インスタント・メッセージ利用の制限を設定/変更可能

・米Network AssociatesのMcAfee部門によるセキュリティ技術「McAfee Security」で,送受信する電子メールの添付ファイルを自動スキャン

・「AOL Mailbox」の「Report Spam」ボタンを使って,迷惑メールを一括してAOLに報告可能

・テキスト対応の携帯電話機にインスタント・メッセージを自動転送する機能を追加

・席を離れているため電子メールをチェックできないことを伝える「アウエイ・メッセージ」を自動送信する機能や,日付,件名,発信者別に電子メール・メッセージを表示/分類する機能などを装備

 またAOL社は,「AOL Mail」「AOL Instant Messenger」「AOL Address Book」を統合する「AOL Communicator」のプレビュー版を近いうちにリリースする計画である。

 AOL for Mac OS Xの新版は,無償でアップグレード可能。米国の既存ユーザー向けに,すでに提供を開始している。

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