米Yahoo!は米国時間3月11日，同社の「Yahoo! Mail」ユーザーに提供しているスパム対策サービス「SpamGuard」を強化したと発表した。スパム遮断能力を高めたことで，「受信箱に届くスパム・メールの数を40％減らすことに成功した」（Yahoo!社）とする。
Yahoo!社は2002年8月より，Yahoo! Mailのユーザー・ページに「This is Spam」リンクを設け，スパムを簡単に通報できるようにした。ユーザーから寄せられたスパム情報をもとにフィルタリング機能を向上させた結果，2003年2月に遮断できたスパム・メールの数は，前年同月の5倍以上に達したいう。
強化版では，巧妙になるスパマーの手口に対応し，検知したスパム・メールを専用のメールボックスに自動的に振り分ける。スパム・メールの閲覧と削除は，ユーザーの意志に委ねられる。
「受信箱に届くメールを，ユーザーが完全にコントロールできるようにすることを目指す。SpamGuardの強化版やその他のツール群は，スパムに対抗するための強力なソリューションだ」（Yahoo!社Yahoo! Messaging Products部門担当上級ディレクタのLisa Pollock氏）
Yahoo!社はスパム対策として他にも，「block html graphics（HTML画像遮断）」機能を提供している。同機能によって，HTML画像の自動ダウンロードを防ぐことができるほか，スパム・メール開封時に，送信元へそのメールアドレスが有効であることを知らせる特別なタグが動作しないようにできる。
さらにユーザーは，遮断するメール・アドレスを最大100個（「Yahoo! Mail Plus」ユーザーは200個）まで指定できるほか，15のフィルタ（Yahoo! Mail Plusユーザーは100）を設定できる。
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