アイルランドのBaltimore Technologiesは,米MasterCard Internationalが公開鍵インフラ(PKI)製品「UniCERT」を採用したと米国時間2月25日に発表した。

 MasterCard社はeコマース向けのクレジットカード保護システム「MasterCard SecureCode」でUniCERTを使用し,デジタル証明書の発行/管理を行う。これにより,カード所有者のデータをインターネット経由で送信する際の不正利用を防ぎ,オンライン取引における支払い保証を強化できるという。

 「拡張性に優れたBaltimore社のPKI技術プラットフォームを利用することで,当社は世界中のメンバーに対して安全なeビジネス・サービスを提供できる」(MasterCard社グローバルeビジネス&エマージング・テクノロジ担当副社長のBruce Rutherford氏)

 Baltimore社グローバル・オペレーションズ担当上級副社長のDenis Kelly氏は,「MasterCard SecureCodeプログラムは,オンライン取引のあらゆるレベルで強力なセキュリティを実現する基盤」と説明する。「SecureCodeにより,消費者/加盟店/銀行は安心してeコマースを利用できる。これは安全なオンライン・インターネット・取引実現に向けた重要な一歩だ」(同氏)

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