米Lindows.comが米国時間2月20日に,カリフォルニア州サンディエゴで開催中のデスクトップ向けLinux関連技術のイベント「Desktop Linux Summit」で,家庭向けのパソコン「LindowsFamily」について明らかにした。同社の「LindowsOS」を搭載し,「家族の安全なインターネット利用に向けた機能を提供する」(Lindows.com社)としている。

 LindowsFamilyコンピュータでは,あらゆるWWWブラウザ,電子メール・プログラムを利用できる。WWWフィルタリング機能「SurfSafe」は,ダイヤルアップをはじめ,ケーブルやDSLなどの広帯域接続に対応する。「ポルノ画像を遮断する機能のほか,スパム・メール防止機能が早期版テスターに好評だった」(Lindows.com社)

 Lindows.com社によると,LindowsFamilyコンピュータはSurfSafeをOS自体に組み込んでいるため,「MSNやAOLサービスのペアレンタル・コントロール機能のように簡単に回避できるようにはなっていない」という。SurfSafeは米Cerberianが技術を提供しており,数百万件のURLを登録したデータベース・サーバーを利用する。データベースは毎日更新される。

 LindowsFamilyコンピュータは,小売り販売大手の米Walmartのオンライン販売サイト「walmart.com」などで購入可能。価格は300ドル未満から。全機種に1年間のSurfSafe登録(49ドル相当)が含まれる。

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