米Trend Microは電子メール向けセキュリティ・ソフトウエアの新製品「InterScan Messaging Security Suite 5.1」「ScanMail for Microsoft Exchange 6.1」「同3.81」「ScanMail for Lotus Notes 2.6」を米国時間1月14日,発表した。

 Trend Micro社では,「ウイルスや悪質なコンテンツの入った電子メールが企業ネットワークに転送されるのを阻止するため,これらの製品で機能を大幅に強化した」と説明し,「(阻止動作は)ウイルスのシグネチャが明確に特定される前であっても機能する」としている。

 InterScan Messaging Security SuiteとScanMailの概要は以下の通り。

・InterScan Messaging Security Suite:インターネット・ゲートウエイで動作する。IT管理者の設定した企業のセキュリティ・ポリシーに従い,電子メールの検査とフィルタリングを行う。対応OSは,Windows,UNIX,Linux。

・ScanMail:メール・サーバーで動作する。ウイルスおよびコンテンツの検査,リアルタイム報告,ルールに基づくセキュリティ・ポリシー設定といった機能を備える。IT管理者は,企業ネットワーク内でやり取りされる電子メールを制御/管理できる。Microsoft Exchange versions 6.1および3.81,Lotus Notes 2.6に対応する。Linux版とSolaris版の提供も予定しているという。

 「これらのソフトウエアは,ネットワーク管理者がコンテンツ・フィルタリングのレベルを設定/制御できる。さらに複数のプラットフォームをサポートし,電子メールの添付ファイル内にあるコンテンツの検査にも対応する。こうした機能を持つアンチウイルス/コンテンツ・セキュリティ製品はほかに存在しない」(Trend Micro社)

 InterScan Messaging Security Suite 5.1のWindows版およびUNIX版は直ちに利用可能とする。Linux版は2003年第1四半期の後半に発売する予定。価格はシート数によって異なり,25シートから購入できる。250シート時の希望小売価格は1シート当たり26.20ドル。

 ScanMail for Microsoft Exchange 6.1(Exchange 2000用)およびScanMail for Lotus Notes 2.6はすでに購入可能。Linux版とSolaris版は2003年第1四半期の後半に出荷開始する見込み。ScanMail for Exchange 3.81(Exchange 5.5用)も同四半期中に出荷する予定。250シート時の希望小売価格は1シート当たり24.57ドル。

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