米Network Associates社はアンチスパム・アプリケーションの米Deersoft社を買収すると米国時間1月6日,発表した。
契約により,Network Associates社は,Deersoft社の消費者と企業向けアンチスパム製品に関する技術を買収した。金額は明らかにされていない。また,同社はDeersoft社の顧客に対するサポートを引き継ぐ。買収によって獲得した技術は,企業ユーザー向けにゲートウエイ,電子メール・サーバー,デスクトップで利用される。初の製品となる「McAfee SpamKiller Enterprise」は,デスクトップ・ソリューションとして第2四半期に出荷が予定されている。
また,同第2四半期には,McAfeeの企業ポリシー・マネージャである「ePolicy Orchestrator(ePO)」が「SpamKiller Enterprise」を管理できるようにアップデートされる。ePOの強化により,スパムの管理が可能になり,1つのツールからMcAfeeと他社製のアンチウイルス製品,ファイアウォール,ゲートウエイ,電子メールの保護が可能になる。2003年後半には,同技術が「McAfee WebShield」と「GroupShield」製品に組み込まれて,インターネットのゲートウエイと電子メール・サーバーを保護するようになる。
ちなみに,Aberdeen Groupの調査によれば,企業電子メールにおけるスパムの割合は,2002年の25%が2003年には50%に増加するという。スパム・メールの増加に伴い,多くの企業はこれらを受信しないようにフィルタリングする必要性に直面している。また,ほとんどのウイルスと悪意を持つコードが電子メールを介して送信されるため,スパムはセキュリティの面でも懸念事項となっているという。
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