米Intelが,動作周波数2.8GHz,2.6GHz,2.4GHz,2GHzの「Xeon」プロセサの出荷を開始した。Intel社が米国時間11月18日に明らかにしたもの。
各Xeonプロセサの製造プロセスは0.13μmルール。2ウエイ・サーバーおよびワークステーション用に設計され,512Kバイトの内蔵キャッシュを備える。フロント・サイド・バスのクロック周波数は533MHz。
Intel社は同日,新チップセット「E7501」,「E7505」(開発コード名はPlacer),「E7205」(同Granite Bay)の出荷についても明らかにした。各チップセットの内容は以下の通り。
・E7501:Xeonプロセサ・ベースの2ウエイ・サーバー向け。DDRメモリー,64ビットPCI/PCI-Xに対応する。「従来のシステムに比べ25%以上パフォーマンスを改善できる。組み込み機器市場にも向いており,高いI/Oスループットおよびメモリー性能を必要とする負荷分散/ネットワーク・セキュリティ/トラフィック管理/VoIP/WWWキャッシュ処理などに適している」(Intel社)
・E7505:Xeonプロセサ・ベースの2ウエイ・ワークステーション向け。DDRメモリー,64ビットPCI/PCI-X,USB 2.0,AGP 8xに対応する。
・E7205:「Pentium 4」プロセサを1個搭載するエントリ・レベル・ワークステーション向け。DDRメモリー,USB 2.0,AGP 8xに対応する。
またIntel社は,出荷開始したXeonプロセサおよびチップセットをベースとする5種類の新サーバー・プラットフォームについても発表した。「(新プラットフォームを利用することで)顧客はサーバー・ソリューションの製品化を迅速に行えるようになる」(同社)
同プラットフォームは,2ポートの「Intel PRO/1000 MT Server Network Connection」,内蔵シリアルATA,Ultra320 SCSI,AGP 8x,「Intel Server Management version 5.5」に対応する。
Xeonプロセサの1000個ロット時の単価は,2.8GHz版が455ドル,2.6GHz版が337ドル,2.4GHz版が234ドル,2GHz版が198ドル。各チップセットの1000個ロット時の単価は,E7501が92ドル,E7505が100ドル,E7250が57ドル。
なお米メディアの報道(InfoWorld)が伝えるところによると,新サーバー・プラットフォームの出荷は,全5機種のうち2機種は2週間後,残り3機種は2003年第1四半期になるという。
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