米Borland Softwareが米国時間11月5日に,Javaアプリケーション開発ツールの新版「Borland JBuilder 8」と,プログラムの品質保証管理ツールの新版「Borland Optimizeit Suite 5」を発表した。

 両製品は密接に統合されており,アプリケーション開発のさまざまな段階で発生する問題を解決できるという。「当社のJava開発ソリューションは,ソフトウエア開発の加速,コスト削減,より高い投資回収率(ROI)の実現を支援する」(Borland社)

 JBuilder 8の特徴は以下の通り。

・Webアプリケーション開発を高速化するためのWeb開発フレームワーク「Jakarta Struts」と,迅速な開発に欠かせない短い作業サイクルに対応するEnterprise Java Beans(EJB)単体テスト機能を備える。

・「Borland TeamSource」「Rational ClearCase, Concurrent Version System(CVS)」との統合や,OracleJSPといったJava以外のコードのデバッグ機能,デバッグ中のJavaクラスの修正機能などを備える。これらにより,コード管理やデバッグなどの開発作業を迅速かつ容易にする。

・Java 2 SDK, Standard Edition(J2SE)v1.4,Java Server Pages(JSP),サーブレット,Webサービス,XMLといった標準技術に対応し,主要プラットフォームとの相互接続性を確保する。

・インポート機能の強化し,ほかの開発環境で構築した資産をJBuilderで利用可能とする。

 Optimizeit Suite 5の特徴は以下の通り。

・「Automatic Memory Leak Detector」を採用し,見つけにくいパフォーマンス上の問題を迅速に追跡できるようにする。

・複数のアプリケーション・サーバーに対応するとともに,米IBMの「AIX」および米Hewlett-Packardの「HP-UX」にも対応。

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