米Borland Software社が米国時間6月25日に,Javaアプリケーションの開発ライフサイクル・ソリューションの最新版「Borland Enterprise Studio 4 for Java」の出荷開始を発表した。

 同製品は,Borland社,Rational社,Macromedia社の製品を統合しており,Javaアプリケーションのモデリング,開発,パフォーマンス調整,配備機能を単一のパッケージで提供する。アプリケーション開発のライフサイクルを合理化することにより,企業開発者は生産性の向上とともに全般的な開発コストの削減が実現できるという。

 同製品の主なコンポーネントは次の通り。

・「Borland JBuilder 7」
企業Javaアプリケーション構築に向けた環境。複数プラットフォーム,アプリケーション・サーバー,バージョン・コントロール・システムに対応。

・「Borland Optimizeit Suite」
J2EEプラットフォーム・サーバー・アプリケーションを含む大規模なJavaプロジェクトで,開発時にけるパフォーマンス・リスクを管理する。

・「Borland Enterprise Server, AppServer Edition」
企業の基幹業務を担うJavaアプリケーションとWebサービスの開発と配備に向けてJ2EE標準を実装。

・「Rational Rose Professional J」
Webを中心とする分散型企業とリアルタイムのシステム環境のニーズに応える効率的なソリューションを開発するためのモデリング・ツール。ラウンド・トリップ・エンジニアリングが可能で,JBuilderプロジェクト内で直接モデル・コードを生成できるとともに, JBuilderプロジェクトをRational Rose UMLモデルと同期できる。

・「Rational Unified Process」
チームの開発活動を合理化するためのガイダンスを提供するソフトウエア・エンジニアリングのベスト・プラクティスのセット。プロジェクト独自のニーズに合ったガイドライン,テンプレート,サンプルなどのプロセス・コンポーネント群を容易に選択できる。

・「Macromedia Dreamweaver(R) MX」
Web開発の専門的なソリューション。HTML,ColdFusion,ASP,JSP Webサイト向けの包括的開発環境。

 「Borland Enterprise Studio 4 for Java」は,出荷が開始されている。「JBuilder and Enterprise Studio for Java」ユーザーには特別なアップグレード価格が用意されている。

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