米Microsoft社とCRMパッケージ・ベンダーのカナダPivotal社は,中規模企業向けCRMの事業開拓のためにこれまでの提携を拡大する。両社が現地時間10月31日に発表した。提携の拡大には,医療保険とコンタクト・センター市場向けの需要創造も盛り込まれる。

 1996年以来,両社は共同で事業開拓を行ってきた。2000年12月に共同販売,マーケティング,製品開発構想を含むグローバルな事業開拓提携を拡大している。このときの拡大では,EMEA(欧州,中東,アフリカ)の金融サービス市場の企業をターゲットに加えていた。

 最新のマーケティング・プログラムは,CRM需要が高い医療保険とコンタクト・センター市場の中規模企業を中心としている。両社は需要創造,ブランド認知,販売活動で協力する。

 「中規模企業は速く,経済効率が良くて統合しやすいCRMアプリケーションを求めている。『Microsoft .NET』は,市場への投入時間を短く,最も経済効率良くこれらのビジネス・ニーズを提供する最良な手段である。両社は6年の提携を通じて世界の1500を越える中規模企業にCRMソリューションを提供してきた」(Pivotal社の社長兼CROのBo Manning氏)

 両社が共同で提供する製品には,マーケティング,販売,サービス,コンタクト・センター,PRM,インタラクティブな販売向けアプリケーションを収録するPivotal CRMスイートが含まれる。同スイートは,中規模企業向けに目的別にビルトされており,SQL Server 2000,Windows 2000 Advanced Server,BizTalk Server,Commerce Server,Internet Information Server,Exchange ServerなどのMicrosoftプラットフォーム向けに完全に最適化されている。

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