CRMソフト・ベンダーの米Onyx Software社と米Microsoft社が米国時間10月28日に,両社のWebベースのeCRMソリューションに関するグローバルな複数年の契約を拡張すると発表した。両社は,金融サービス業界における成功を元に,医療,電気通信,行政の3市場でも同ソリューションを提供する。

 両社は,Microsoftのプラットフォーム上で動作するOnyxのCRMソリューションのマーケティングと販売を共同で行っている。同CRMソリューションは,Microsoft社のXMLベースのWebサービス・インフラを利用して統合を容易にするとともに,他のビジネス・システムとの相互運用性を強化する。Onyx社の「Onyx Enterprise CRM」は,「.NET」向けに最適化されている。

 同ソリューションは,既にさまざまな金融サービスで実装されている。オーストラリアの金融サービス会社のSuncorp社は,同CRMソリューションの実装に成功しており,単一のサーバーで5000名を越えるユーザーを管理しているという。

 「Onyx Enterprise CRM」は,完全にUnicodeに対応しており,ユーザー数を5万7000まで効率的に拡張できる。OnyxのCRMソリューションは,Windows 2000 Server,同Advanced Server,同Datacenter Serverを含めすべてのWindows 2000 Serverファミリに対応している。

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