米PeopleSoftはフランスのパリで開催中のConnect EMEA 2002の会場で,米Microsoftの「PocketPC Phone Edition」プラットフォームに対応することを現地時間10月23日に発表した。PeopleSoft社は,PocketPC Phone Editionの無線通信および電話機能を利用する初めての企業向けアプリケーションを,2002年終盤に提供するという。

 また同社は前日ロンドンで,「Windows Powered Smartphone」ソフトウエア向けの無線Web対応製品を2003年初頭に提供することも明らかにしている。

 PeopleSoft社の「CRM Mobile Sales」を使うと,販売担当者などはWindows Powered Smartphone対応機器から無線Webブラウザを介し,機会管理/取引情報更新/売上状況確認を行えるようになる。その際,使用する機器の種類は問わないという。

 同社が提供するPocketPC Phone Edition向けの新機能により,販売/サービス担当者はモバイルWebサービスを使って同社製各種アプリケーションの同期を取ることができる。「ネットワークに接続していない状態でも,より効率的にビジネス機会を管理できるようになる」(同社)

 また,PocketPC Phone Edition向けの新機能の一つである“ワンタッチ・ダイヤル”では,PeopleSoft社のモバイル・アプリケーション内に登録してある連絡先に電話をかけられる。

 「モバイル・ソリューションは,リアルタイムに活動する企業にとって重要な要素であり,いつ/どこでもからでも(社内システムに)アクセスできる手段を,社外で活動する従業員に提供する。当社はMobile CRMにより,顧客本位の企業に対し,真のビジネス・バリューをもたらす革新的なモバイル・アプリケーションを提供する」(PeopleSoft社CRM担当副社長兼ジェネラル・マネージャのJoe Davis氏)

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