CRMパッケージ・ベンダーのカナダPivotal社が,現地時間1月24日に統合エンジン「Pivotal Integration Engine」の出荷開始を発表した。同製品は,同社のCRMソフトウエアをバックオフィスとレガシー・システムと経済効率良く統合,同期できるように設計されている。

 同製品は,ファイアウオールの内外を問わず複数のアプリケーション・システム間でシステムとデータ・ソースを接続する。顧客,パートナー,従業員に協調的なフレームワークを提供し,インタラクティブかつカスタマイズされた方法で情報の交換が可能となる,としている。

 「統一したビジネス・インフラを構築するためのアプリケーションの統合は,CIOが直面するもっとも時間と経費がかかる作業である。XMLのようなオープンな標準を使うことにより,同製品は,複数システムの統合にかかわる時間,経費,複雑性,リスクを削減することができる」(同社の主任技術担当のKirk Herrington氏)

 また同社の「インテリジェント・インターネット・アーキテクチャ」と組み合わせることで,SAP,PeopleSoft,J.D. Edwards,Lawson,Microsoft Great Plains,Baan,Oracleなどの企業向けアプリケーションと迅速に統合ができる。そしてMicrosoft BizTalk,WebMethods,TIBCO,SeeBeyond,Scribe,IBM MQ Seriesなどのミドルウエアとも互換性を持っている。

 そのほか,同社のCRMソフトとERPアプリケーション間でのドキュメントの双方向のルーチングとデータの同期化をサポートしており,アプリケーション間でのデータ・フィールド・オブジェクトのマッピングとトランザクション管理も可能となる。

◎関連記事
カナダPivotal社,米社のCRM部門を買収しソリューション強化
「企業内データすべての統合をめざす」―メラントがデータ・アクセス製品を一新
米JDエドワーズが協調的なCRMソリューションの統合版をリリース

発表資料へ