米EDSが米国時間10月30日に,2002年第3四半期の決算を発表した。売上高は54億1000万ドルで前年同期の55億6000万ドルから3%減少(為替差損を含まない場合は5%減少)。純利益は8600万ドル(1株当たり利益は18セント)で,前年同期の2億1200万ドル(同44セント)から大幅に減少した。

 ちなみにEDS社は,当期の売上高を53億ドル~55億ドル,1株当たり利益を12セント~15セントとする予測を9月18日に発表していた。

 当期に獲得した契約は総額30億ドルで,前年同期の68億ドルから激減。営業利益率は5.2%となり,前年同期の12%から縮小した。

 「既存の契約企業による裁量的支出の削減,新規契約の伸び悩み,営業部門への投資増加などが当期の業績に影響した」(EDS社)

 事業別でみた場合,Operations Solutions部門の売上高が36億1000万ドル。Solutions Consulting部門が14億3000万ドル,コンサルティング事業であるA.T. Kearney社は2億6600万ドル,PLM Solutions部門は1億9700万ドルだった。米General Motors(GM)による収入は,GM社が引き続きコスト削減を実行しているため,前年同期と比べて23%減少(為替差損を含まず)した。

 2002年1月~9月の総売上高は162億2000万ドルで,前年同期間の156億4000万ドルと比べ4%増加。純利益は7億5500万ドル(1株当たり利益は1ドル54セント)で前年同期間の9億5800万ドル(同1ドル99セント)から減少した。

 EDS社は,利益回復を目指し,今後数四半期で全従業員の3~4%を削減する計画を明らかにした。まず2002年末までに800~1000人を削減する。

◎関連記事
EDSが2001Q3決算を発表,16%増収で20%増益
米EDS,信用組合向けeビジネス・ソフトウエアを発表
米デルと米EDSが製品とサービスの供給で協力体制を強化
「2001年ネットワーク・コンサル・サービス市場は192億ドル規模,首位ベンダーは米IBM」,米IDCの調査
米マイクロソフトの2002年7月~9月期決算,前年同期比26%増収で「予測を上まわる好業績」
米IBM,2002年3Q決算。売上高198億ドル,17億ドルの黒字
米オラクルの2003会計年度Q1決算,前年同期と比べ減収減益
独SAPが2002年Q3決算を発表,前年同期比10%増収で大幅な増益

[発表資料へ]