米Lexmark Internationalが米国時間10月21日,2002年第3四半期の決算を発表した。売上高は10億4100万ドルで前年同期の9億9600万ドルと比べて5%増加。希薄化後の1株当たり利益は70セントで,前年同期の52セントから33%増加した。なお,当期の数字には,投資損失に関する費用1580万ドルが含まれる。

 投資損失に関する費用を除いた場合の当期における1株当たり利益は79セントで,同条件の前年同期と比べて50%の増加。「アナリストの予想(ファースト・コール)である78セントを超えた」(Lexmark社)

 「当期は事前の予測を上まわる利益をあげることができた。当期の全体的な業績は,消耗品を主軸とした我が社のビジネス・モデルの安定性を示すものだ」(Lexmark社会長兼CEOのPaul J. Curlander氏)

 2002年第3四半期におけるレーザーおよびインクジェット・プリンタ用消耗品の収入は5億6800万ドルで,前年同期の4億7600万ドルから19%増加。総売上高に占める割合は55%となった。前年同期は48%,前期は53%を占めた。レーザーおよびインクジェット・プリンタの売上高は3億8100万ドルで,前年同期の3億9300万ドルから3%減少した。

 2002年第3四半期の粗利率は32.5%で,前年同期の30.3%から2.2ポイント上昇した。営業支出は2億1500万ドル,営業利益は1億2400万ドルだった。

 2002年1月~9月の合計売上高は31億4900万ドルで前年同期間の29億6400万ドルと比べて6%増加。レーザーおよびインクジェット・プリンタ用消耗品の収入は16億8100万ドルで,前年同期間の14億2800万ドルから18%増加。レーザーおよびインクジェット・プリンタの売上高は11億7600万ドルで,前年同期間の11億3600万ドルから3%増加した。純利益は2億5000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1ドル89セント)。前年同期間の純利益は2億3700万ドル(同1ドル77セント)だった。

 Curlander氏は2002年第4四半期の業績について,「売上高は前年同期と比べて1桁台前半の成長率となる見込み。1株当たり利益は70セント~80セントの見通し」と述べた。

◎関連記事
「2002年Q2の米国プリンタ市場,米HPがシェアを5ポイント拡大して首位を堅持」,米HPが調査結果を引用
米HPが約12億ドル規模のプリンタ事業計画を発表,2003年初頭までに画像処理/印刷製品50種以上をリリース
米HPがモバイル向けプリンタ・ドライバを発表,「世界中どこからでもオフィスのプリンタに印刷」
米HP,デジカメ写真の直接印刷ができるファクス/スキャナ対応の多機能プリンタ
「家庭内ネットワークの主流はパソコンとプリンタ,エンタテインメント機器も徐々に普及」,と米調査
「パソコンを持つ家庭のデジカメ所有率が2倍に拡大,プリンタ市場にも影響」,米企業の調査
明暗が分かれるプリンタ市場,多機能プリンタの出荷台数は98%増だがインクジェットは5.8%減
「IT化の進展で大企業での印刷量が増加」と米調査会社

[発表資料へ]