米Polycomが米国時間10月8日に,ビデオおよび音声会議のスケジューリング,監視,管理をブラウザ・ベースで可能にするアプリケーションの新版「WebCommander version 4.5」を発表した。

 WebCommanderは同社が最近発表したビデオおよび音声会議製品「MGC」ファミリをサポートする。WebCommanderを利用することにより,WWWブラウザを介して会議参加者の音量を調節したり,聴講者の音声を消してスピーカを有効にしたり,即座にビデオのレイアウトを変更することが可能。また,会議の日時,予定時間,参加者名簿,ダイヤル・イン番号などを電子メールで通知する。

 バージョン4.5では,ユーザーが企業のニーズに合わせてWWWインタフェースをカスタマイズできる。管理者がユーザーのプロフィールを定義することで,会議参加者の人数制限,エンド・ポイントにおける帯域利用の基準設定,特定のMCU(Multipoint Control Unit)への自動アクセスが可能。なおユーザーは,自身と関係のない会議の詳細は閲覧することができない。

 WebCommanderは「Meeting Director」「Meeting Scheduler」「Meeting Professional」から成る。WebCommander Meeting Directorは,ユーザーが自身の会議を監視および管理できるようにする。価格は1万5000ドル。WebCommander Meeting Schedulerは1万ドルで,会議のスケジューリングと会議データベースの管理を可能にする。WebCommander Meeting ProfessionalはWebCommander Meeting Directorと同Schedulerを組み合わせており,価格は2万5000ドル。

 WebCommander version 4.5はすでに購入可能。現在WebCommanderを利用し,サポートおよび保守契約を結んでいる顧客は,無償でバージョン4.5にアップデートできる。

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