米In-Stat/MDRが米国時間3月11日に,ビデオ会議システムに関する調査結果を発表した。セットトップ・ボックスとビデオ会議システムの世界市場は,2001年の7億7200万ドルが2006年までに22億ドルを越える規模に成長するという。同社によれば,米Polycom社の「Polycom Office」米Forgent社の「Video Network Platform (VNP)」,米VCON社の「MMX」などの発展によりビデオ会議がキラーアプリになるという。

 同社は,Polycom社が同市場成長の鍵になるとみている。買収などにより急成長を遂げた同社は,エンドポイントの製品からネットワーク・インフラまでビデオ会議に関するすべてを網羅するエンティティの作成に成功している。

 特に統合型ソリューションの「Polycom Office」は,ビデオ会議の管理を容易にするだけでなくIPネットワークを通じてビデオ会議をストリーミング・メディア・アプリケーションのホストまで接続する。

 その他の主な調査結果は次の通り。

・ノルウェーのTANDBERGがマーケットのハイエンド部門を支配し,IPベースと無線アプリケーションを拡張させる。Sony社のVideo Conferencing Groupが引き続き高品質なビデオ会議コンポーネントとソリューションを幅広く提供する。Forgent社のネットワーク・プラットフォームは,同市場における他社製品が互いに動作する環境を提供する。

・ビデオ会議の使用と参加に対する態度は積極的になってきている。「あなたの会社は将来的にもっとビデオ会議を取り入れるべきか?」の問いに回答者の75%が「はい」と答えている。

・ビデオ会議コンポーネント市場は,圧倒的に北米が優位に立っており,この先2年間で爆発的な成長が予想される。同じように欧州,アジア,その他の諸国でも市場が大きく成長する機会があるという。

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