米国で「MSN 8」を10月24日に開始，ビル・ゲイツ氏がニューヨークで大規模なイベントを開催

和田英一

2002.10.02

　米Microsoftは米国時間10月1日，インターネット・サービス「MSN」の新版「MSN 8」を米国で今月24日より始めると発表した。当日はニューヨークのセントラル・パークで，会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトのBill Gates氏が案内役を務める大規模なイベントを開催する。また，同社は，米国におけるMSNの過去最大のマーケティング・キャンペーンを展開し，消費者に対しMSN 8の向上したインターネット・エクスペリエンスを訴求していく。

　MSNはMicrosoft社のMSN事業が提供するインターネット・サービス。広帯域および狭帯域向けのインターネット接続サービス「MSN Internet Access」と専用のブラウザ・ソフトを使ったポータル・サービスで構成する。MSN 8では他のISP（Internet Service Provider）を利用するユーザー向けにもサービスを提供する。Microsoft社は同日，これらサービスの料金についても明らかにした。

　広帯域サービス「MSN Broadband Internet Access」の月額料金は39.95ドル（特定の地域では49.95ドル）。狭帯域ダイアルアップ・サービスの「MSN Dial-Up Internet Access」は同21.95ドル。他社ISPユーザー向けサービスの料金は月額9.95ドルあるいは年額79.95ドルとなる。

　MSN 8の主な特徴は以下の通りである。

・オンライン・セキュリティ機能の強化。ウイルス対策ソフトウエア，親による子供のインターネット利用監視機能などを提供する。

・通信サービスの向上。迷惑メール遮断機能や電子メール管理機能など。

・Microsoft社専用のコンテンツやツールを提供。「MSN Money Plus」の個人財務管理コンテンツ，「MSN Photo Plus」の写真編集と共有ツール，「MSN Learning & Research Plus」のマルチメディア・コンテンツ，学習／研究教材など。