米Apple Computerは「Macintosh」ユーザー向けのインターネット・サービスとソフトウエアを統合した「.Mac」を米国時間7月17日,発表した。
IMAP,POP,Webブラウザ経由でアクセスする電子メール・サービス,インターネット上の100Mバイトのディスク・スペース,個人ホームページおよびデジタル写真アルバム向けホスティング・サービスなどを提供する。
「.Macは,個人のコンピュータの延長として,シームレスにインターネット・サービスを利用できる環境を目指す」(Apple社CEOのSteve Jobs氏)
.Macでは,個人情報保護に向けた米Network Associatesの子会社McAfeeのアンチウイルス・ソフトウエア「Virex」を利用できる。Apple社のバックアップ・ソフトウエア「Backup」,Webサイト作成ツール「HomePage」も提供する。
その他の.Macの主な特徴は以下の通り。
・電子メール・サービス「Mac.com」:IMAP/POPに対応した15Mバイトのメール保管容量を提供。セキュリティ保護機能やウイルス対策機能を備える。
・インターネット上のディスク・スペース「iDisk」:記録容量は100Mバイト。Mac OS Xのほか,WindowsあるいはLinuxマシンからもアクセス可能。
また,Mac OS Xの最新版「Mac OS X v10.2」のユーザーは以下の機能を利用できる。
・カレンダー共有ソフトウエア「iCal」:家族やグループのカレンダーをWeb上に置き,スケジュールを自動更新する。
・スクリーン・セイバー作成ツール「Mac Slides」:複数の写真からスクリーン・セーバを作成し,他のMac OS X v10.2ユーザーと共有する。
.Macはすでにサービスを開始している。年会費は99ドル95セント。従来の「iTools」用アカウントは,9月30日までの無料トライアル期間のみ.Macで利用可能。9月30日までに.Macに登録した場合,初年度の年会費は40ドル95セントになる。新規のMacintoshユーザーは,Apple社Webサイトで60日間の無料トライアルに申し込める。
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