中国のモバイル事業者Jiangxi MCCとフィンランドのNokiaはフィンランドで現地時間9月12日,江西省におけるGSMネットワーク拡張の供給に関して提携を結んだことを明らかにした。契約規模は約7000万ドル。

 すでにNokia社は,GSMコアおよびラジオ・アクセス・ネットワークのインフラやOSS(Operations Support System)の供給を始めている。これにより,江西省におけるGSMネットワークのサービス範囲拡大とネットワーク・クオリティの強化を図る。

 Nokia社はネットワーク装置供給のほか,ネットワーク・プランニング,インストレーション,プロジェクト管理を手がける。データ転送速度向上のためのスイッチングおよびGPRS最適化サービスや,ソフトウエア・メンテナンスなどの各種ケア・サービスも提供する。

 またNokia社とJiangxi MCC社は,長期的な戦略的提携に関して了解覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に署名した。戦略的提携には「新たなサービスの共同開発,ネットワーク・クオリティと発展に関する協力,管理トレーニングなどが含まれる」(Jiangxi MCC社ジェネラル・マネージャのHuang Rigao氏)という。

 Nokia社にとって中国は世界第2位の市場である。同社は中国での事業にこれまで23億ユーロ(約22億5800万ドル)を投資している。中国に20以上のオフィス,8社の合弁企業,2カ所の研究開発センターを持ち,5000人以上の従業員を抱える。

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