米Juniper Networks社が,中国China Telecomのネットワークにおいて,さらに2カ所の支店で同社のエッジ・ルーター「ERX」が配備されたことを米国時間7月9日に発表した。China Telecomは中国最大の国営通信事業者であり,Juniper Networks社は主要プロバイダとして同社にインフラを提供している。

 今回同ルーターが採用されたのは,四川省と湖北省の2支店。同ルーターが選択された理由として,ケーブルの伝送速度を損なわないパフォーマンス,高度なルーティング機能,標準ブロードバンド接続とIPサービスの強化が挙げられている。

 四川支店では,人口120万の首都,成都を含む産業分野にサービスを提供するスケーラブルで信頼性があるエッジ・ルーターが必要だった。湖北支店では,同省の首都である武漢のブロードバンド加入者ベースのが急成長しており,これに対処するためにERXを設置した。両支店の実装においてERXは,回線のアグリゲーション,加入者の管理機能を提供する。また同社は,ERXの持つ柔軟性により,顧客の要求に基づいたカスタム・サービスを作成できるようになるという。

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