ドメイン名やIPアドレスの管理を行っている非営利組織のICANN（Internet Corporation for Assigned Names and Numbers）が「.org」ドメインの新しい管理団体として，インターネットとその関連技術の発展を目指す団体Internet Society（ISOC）を推薦した。ICANNが米国時間8月19日に，新たな管理団体選出に関する速報を発表し，その中で明らかにしたもの。
.orgドメインは現在米VeriSignが管理しているが，同社は2001年3月に「.com」ドメインの管理権を保持する代わりに，.orgドメインの管理権を放棄することを発表している。VeriSign社の.orgドメイン管理権は2003年1月1日をもって失効する。
ICANNの速報によると，2003年1月1日以降の.orgドメイン管理権を巡って11団体が立候補しているという。各団体が提出した管理案はICANNの三つの評価チームが審査を行った。
ICANN議長のStuart Lynn氏は，「3チームすべてがトップの評価を与えたのは，ISOCの管理案だけだった。あらゆることを考慮してみると，ISOCの管理案が他の団体より優れていた」と説明した。
ちなみに，「.name」ドメインの登録管理権を持つ英Global Name Registryは英国時間8月21日，.orgドメイン管理権の候補団体のうち，同社が上位3団体の一つに名を連ねていると発表した。「審査を行った3チームの一つである米Gartnerから高い評価を受けた」（Global Name Registry社）という。
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