米Transmetaが2002年第2四半期の決算を米国時間7月18日に発表した。売上高は750万ドルで,前年同期の410万ドルから82%の増収となった。前期に比べると340万ドル増となる。

 同期における純損失は,2470万ドル(1株当たり純損失は18セント)だった。前期の純損失は2320万ドル(1株当たり純損失は17セント)。非現金費用を除くPro formaベースの純損失は3560万ドル(1株当たり純損失は27セント)。前期の同じ条件の純損失は3090万ドル(1株当たり純損失は23セント)だった。

 「第2四半期における前進に非常に満足している。今年後半に出荷されるHewlett-PackardのTablet PCでもTM5800製品が採用されており,同製品が第3四半期以降に引き続き伸びを見せることが予測される。モバイル・コンピューティングのデバイスに対する需要がデスクトップPCよりも成長が急速なため,同社は市場シェアと売上高の増加にむけて良いポジションに位置している」(Transmeta社の社長兼CEOのMatthew R. Perry氏)

 同日,同社は,企業の合理化と生産性の促進を目的として,企業のリストラを行うことを発表している。従業員数は,およそ40%に該当する200名が解雇される見通しとなっている。同社は,第4四半期から経営コストを四半期ごとに200万ドル削減することを目標としている。

 また,同社は「TM6000」を製品化しないことを決定し,顧客の設計要件に対応する将来的なシステム・オンチップのソリューションの開発を行っていくことも発表している。

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