ドイツのSAP AGは2002年第2四半期の決算を現地時間7月18日に発表した。売上高は17億8000万ユーロで,前年同期の18億5000万ユーロに比べて4%減少した。

 従業員への株式報酬や買収に関する費用を除いた場合の営業利益は3億2400万ユーロで,前年同期の4億2400万ユーロに比べ約14%減となった。買収に関する費用とCommerce One社を含む小規模投資の減損などを除く純収益は,前年同期の2億3300万ユーロから25%減の1億7500万ユーロに低下した。

 同期の売上高を地域別にみた場合,欧州/中東/アフリカ(EMEA)で前年同期から1%増の9億7600万ユーロ,アジア太平洋地域で5%減の2億900万ユーロだった。米大陸は5億9300万ユーロで12%減のとなったが,為替レートが維持されていれば4%減に収まっていたという。同期における製品からの売上高は10億900万ユーロだった。

 同期のライセンス収入は約4億9600万ユーロで,前年同期の6億4600万ユーロから約23%の減収となる。コンサルティングとトレーニングの売上高は,1億1500万ユーロだった。

 同社は,7月11日に発表された決算速報で,同期の業績に基づいて2002年通年の予測で修正している。同社は同年の売上高が,前年から5~10%増加することを予測している。

◎関連記事
独SAPが2002年Q2の決算速報を発表,世界的な減収を受け通年の売上高予測を下方修正
独SAPの2002年Q1決算,前年同期比9%増収で増益
独SAP,独caatooseeのデータ浄化ソフトのライセンスを取得,CRMの重複データ削除などに利用
米オラクルと独SAP,「Oracle9i RAC」の販売とサポートで提携

発表資料へ