米AT＆T Wirelessが携帯電話で写真を撮って送れる「mMode Pix」サービスを発表

井上望

2002.07.17

　米AT&T Wirelessが米国時間7月16日に，携帯電話で写真を撮ってすぐに電子メールで送れるサービス「mMode Pix」を発表した。同サービスは，携帯電話本体に小型のデジカメ・アクセサリを取り付けて利用する。携帯電話のディスプレイ・スクリーンがファインダとなり，ボタンを押すだけで写真が撮れる。

　先ごろ同社は，ユーザーが携帯電話のキーパッドをいくつかクリックするだけでさまざまな通信，情報，エンターテイメント・サービスに容易にアクセスできるサービス「mMode」を発表している。「mMode Pix」は，「mMode」の一部として提供される。

　「mMode Pix」サービスを利用するには，同社の「AT&T Wireless GSM」音声通話プランに加入するとともに，携帯電話「Sony Ericsson T68i」とデジカメ・アクセサリ「Sony Ericsson CommuniCam MCA-20」を購入する必要がある。携帯電話は，199.99ドルでデジカメ・アクセサリは129.99ドル。ユーザーは，mModeサービスの一部として写真の撮影と送信が実行でき，標準のmMode使用料金を超える追加料金は必要ない。mModeサービスは，月額2.99ドルに使用料を追加して利用できる。

　撮影された写真は，JPEG形式でカメラまたは携帯電話内に保存される。ユーザーは4つの写真サイズを選択でき，写真のサイズにより本体またはカメラに14～200枚の写真が保存できる。写真は，mModeのワイヤレス電子メールで送信したり，電話の待ちうけ画面の背景に使うことができる。また，写真をコーラーIDに割り当てたり携帯電話の赤外線またはBluetooth機能を使って他の電話，PDA，ラップトップ間で交換もできる。

　同社は，mModeユーザーが利用できるオンラインのフォト・アルバム・サービスも有料で提供する。ユーザーは，デジタル写真をサイトにポストできるとともに，携帯電話のスクリーン・セーバーとして写真をダウンロードできる。同社によれば，より多くのデバイスとアプリケーションを近い将来に追加することにより，フォト・メッセージング・サービスの拡大を計画しているという。