NTTドコモは,第3世代携帯電話サービス「FOMA」向けにテレビ電話機能を持つPDA(携帯情報端末)型端末「SH2101V」を7月16日に発売する(写真左)。PDA型のFOMA端末は初めてである。

 SH2101Vは,小型ワイヤレス・ハンドセットを利用することで,本体を閉じた状態でも通話できる。ハンドセットと本体は,短距離無線通信技術「Bluetooth」で接続。ハンドセットが装備する小型の液晶ディスプレイで,メールの受信確認や音楽の再生操作もできる。

 SH2101Vは,FOMA端末として初めて映像配信サービス「M-stage visual」に対応する。M-stage visualは従来,PHSからしか利用できなかった。また,ブラウザフォン・サービス「iモード」をサポートし,動画コンテンツ「iモーション」やJavaアプリケーション「iアプリ」の受信・再生ができる。

 本体は,大きさが137×98×25mm,重さが280gで,カメラとSDカード・スロットを装備する。一方,ハンドセットは,大きさが24×137×14mmで,重さは43gになる。連続待受時間は,本体が60時間で,ハンドセットは80時間。

 SH2101Vは,テレビ電話機能付きFOMA端末「P2101V」や「D2101V」だけでなく,7月17日に発売するPHS端末「Lookwalk P751v」(写真右)ともテレビ電話ができる。FOMAとPHSでテレビ電話をする際の通話料は,通常通話時より1.8倍程度割高になる。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)