フィンランドのNokiaと米AT&T Wireless Servicesはフィンランドで現地時間6月13日に,GSM/GPRS/EDGEネットワーク・システムに関して提携を結んだことを明らかにした。「モバイル・インターネットでのマルチメディア・アプリケーションと高速パケット通信の実現を図る」(両社)
Nokia社はEDGE対応ベース・ステーション「UltraSite」を供給する。AT&T Wireless社がTeleCorp PCS社買収によって取得した市場,アラバマ州,アイオワ州,ケンタッキー州,ルイジアナ州,ミシシッピ州,テネシー州,ウィスコンシン州,プエルトリコ,米領バージン諸島を対象とする。UltraSiteはEDGEのほか,GSM,High Speed Data,GPRSをサポートする。最大473kbpsの速度で伝送可能。
またNokia社はGSM/GPRS/EDGEの導入やプロジェクト管理,最適化に向けたサポート・サービス「Network Deployment Package」や保守サービス「Nokia Care Package」も提供する。
AT&T Wireless社Wireless Network Services部門執行バイス・プレジデントのGreg Slemons氏は「Nokia社の製品とノウハウにより,UMTSネットワークへのシームレスな移行を図る」と説明する。
「AT&T Wireless社との関係を強化し,全米における第3世代(3G)ネットワークの共通ビジョンを実現に近づける」(Nokia社Nokia Networks部門カスタマ・ビジネス・チーム担当バイス・プレジデントのTerri Beck氏)
Nokia社の3Gインフラはオープンな標準規格,プラットフォーム,インタフェースをベースにしており,「商用3Gサービスへのスムーズな発展を可能にする」(両社)。課金,セキュリティ,ネットワーク管理,サービス管理アプリケーションを統合する。
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