米Unisysが米国時間7月16日に,WindowsサーバーES7000を拡張する新しい製品シリーズ「Unisys ES7000 Orion」と「同Aries」を発表した。新しいサーバー・ラインでは,メインフレーム級のパフォーマンスと機能を拡張しながら競争力のある価格で提供することを狙った。

 「Orion」シリーズは,Windowsをベースとしたメインフレーム・クラスのパフォーマンス,スケーラビリティ,信頼性を提供する,という。パフォーマンス,高可用性,強力な機能はUNIXシステムに匹敵するが,価格はUNIX/RISCシステムより低く設定されている。「Aries」シリーズは,自己管理機能,スケーラビリティ,アプリケーション・パフォーマンスの最適化などのメインフレームのような機能を提供するハイエンド・サーバー。ハイエンドのWindowsコンピューティングを低価格で提供する。

 両シリーズは,サーバーの自己診断/自己修復をするシステム管理ソフトウエア「Server Sentinel」を採用している。システムの健全性を継続的に監視するとともにエラーを検知して人的に干渉する必要なく修正が行われる。

 「Orion」シリーズは,最大32CPUまで搭載可能。XeonプロセサMPを搭載する「Orion 130」とItanium 2プロセサを搭載する「Orion 230」が提供される。メモリー64Gバイト,96のI/Oスロットを搭載し「Server Sentinel」を標準で装備している。

 「Aries」シリーズは,同シリーズは,XeonプロセサMPまたはItanium 2プロセサ最大16個まで搭載可能。「Aries 130」は,メモリー64Gバイト,16のI/Oスロットを搭載する。「Aries 230」は,メモリー32Gバイト,48のI/Oスロットを搭載する。両モデルとも「Server Sentinel」を標準で装備している。

 新しいUnisys ES7000サーバーの価格は,7万5000ドルから。「Unisys ES7000 Orion 230」と「同Aries 230」は同年8月末に出荷予定。「同Orion 130」と「同Aries 130」は10月の出荷を予定している。

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