米Unisysと米Internet Access Technologiesが米国時間3月6日,行政と教育機関向けにインターネットを介して利用できるプロダクティビティ・アプリケーションの提供で協力することを発表した。Internet Access Technologies社の「SimDesk」は,インターネットに接続可能な各種デバイスからも利用できるアプリケーション。Unisys社は,アプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)として同製品の機能を提供する。

 SimDeskアプリケーションは,ワープロ,表計算ソフト,電子メール,カレンダ,コンタクトとファイル管理,バックアップ・ユーティリティ,リモートのプリント機能を収録している。これらの機能は,サーバー上に置かれ,インターネット接続機能を持つデバイスから利用できる。

 ライセンシングと再販契約の一環として,Unisys社はASPとして同製品を世界の政府,米国連邦政府,州,ローカルの行政機関,教育機関に向けて提供する。同社は,ASPとして32基のプロセッサに対応する「Microsoft Windows 2000 Datacenter Server」を搭載した「Unisys ES7000」で「SimDesk」をホストする。同サーバーにより,数千におよぶオンライン・ユーザーにサービスを提供する。

 今回の提携により,同サービスを導入する行政機関と教育機関はITコストを削減できるとともに,市民と職員はオフィス・アプリケーションと教育アプリケーションへのアクセスを強化できる。これは,SimDeskがローカル・マシン上ではなくサーバー上でソフトウエアの管理を行うため実現可能になる。

 SimDeskは,ユーザー情報をサーバー上に格納するため,ユーザーはインターネットへの接続を持つ携帯電話,PDA,個人または公共の場にあるコンピュータ,インターネット・アプライアンスから自分の情報を保存,管理,アクセスできる。

 また,ユーザーはローカルのマシンが故障したりデータを損失した場合にも,ドキュメントと情報をいつでもどこからでも取り出しアクセスできるため,緊急事態が発生した場合の対策にもなるという。

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