米Microsoft,米EMC,米Knosys,米Unisysがビジネス・インテリジェンス・ソリューションの提供で協力体制を敷く。Microsoft社が米国時間2月7日に明らかにしたもの。

 「大規模企業が要求する最も複雑な解析に対応する」(Microsoft社)としている。

 4社は,実際の製品販売解析データをベースに,多次元OLAP(online analytical processing)システムを開発した。「メインフレームやUNIX/RISCシステムと同等あるいはそれ以上のデータ解析性能を提供する」(4社)という。

 コード名「T3」で呼んでいる多次元OLAPソリューションのデモ版は,分散した大容量データの統合,管理,配信を可能にする。Knosys社のフロントエンド・ツール「ProClarity」,Microsoft社のリレーショナル・データベース管理システム「SQL Server 2000」,Unisys社の32ウエイ・サーバー機「e-@ction Enterprise Server ES7000」,EMC社のストレージ・システム「Symmetrix 3830 Enterprise Storage System」をベースにした情報インフラを使う。

 ホスティングはMicrosoft社がリッチモンドに所有する「Executive Briefing Center」で行う。1.2Tバイトの製品販売データを格納することができる。50人以上のユーザーが同時に発信する複雑なクエリに対応する。クエリに対する平均応答時間はwarm cacheで0.02秒,cold cacheの場合は0.08秒。

 なおWinter社がT3の評価を行っており,結果をMicrosoft社のWWWサイトに掲載している。

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