米Microsoftはモバイル通信向け新サービスの相互接続性の確保と標準化を目的として創設された「Open Mobile Alliance(OMA)」の役員メンバーとして承認されたことを「Wireless Application Protocol(WAP)Forum」のミーティングにて現地時間6月13日,発表した。同アライアンスには,WAP Forumの全メンバー,「Open Mobile Architecture initiative(OMA)」の支援者,参加意図を表明している標準化団体などによって構成される。
「この新しいアライアンスは,複数の重複する標準化団体と仕様策定フォーラムを一つの業界団体に統合し,無線音声およびデータ通信の普及に向けたマーケット構築に向けて意味のあるステップである」(同社のMobility GroupのJuha Christensen氏)。
同社は,業界として協力し合って障害を取り除くことにより,携帯電話からPCまですべてのタイプのデバイスを接続するインターネットの実現を期待している。
同アライアンスは,モバイル通信に向けて相互接続性を持つサービスとアプリケーションの市場への提供を狙う。市場の要求をまとめて相互接続性の障害を取り除く仕様を定義し,無線の情報通信,エンターテイメント・サービス,アプリケーションの開発と普及を促進していく。
活動目的として,市場や顧客の要求に対応した質の高い標準規格と仕様の策定,ベスト・プラクティスの確立と相互操作性テストを実施するセンターの設立,業界共通の概観の作成と促進,IETF,3GPP,3GPP2,W3Cなど既存の標準化団体との協力,標準化フォーラムの活動を統合するための媒体となることなどを挙げている。
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