米PeopleSoftは電子決済ソリューション「eSettlements」を全世界で一般販売すると米国時間5月28日,発表した。eSettlementsは,購入者と販売者が共通のプラットフォーム使って注文書,受領書,納品書などの交換や取引を処理できるようにする。これにより決済作業の効率が向上するという。

 「eSettlementsは,国際企業向けの電子納品書提出/支払いを処理する業界初の包括的なソリューション」(PeopleSoft社)

 「多くの企業では,決済処理は主に手作業で行っており,そこでは紙の書類を使っている。そのため,非効率でコスト高,間違いを起こしやすいという問題が生じている」(PeopleSoft社)。そこで,PeopleSoft社のeSettlementsを使えば,納品書を電子データとして受け取れるようになり,オンラインで通知送信や問題解決が可能になるという。

 さらに,「購入者には,適合や支払いの選択基準などの調達/支払いルールを拡張できるというメリットが生まれる」とPeopleSoft社では説明する。

 また販売者は,顧客との関係を改善できると同時に,オンラインで支払い問題の確認/解決を行うことで,平均売掛金回収存続販売日数(DSO)を削減できるようになる。その結果,コスト削減,サイクルタイム短縮,間違いの低減が可能となり,生産性が向上するという。

 「eSettlementsは,現金管理/コスト削減に大きなメリットをもたらす。また全体的な業務の効率化と,顧客およびベンダーとの関係も改善する」(PeopleSoft社上級副社長兼Financial Management Solutionsジェネラル・マネージャのRenee Lorton氏)

 PeopleSoft社は,eSettlementsを同社の「Financial Management Solutions」の一部として提供していく。

◎関連記事
米PeopleSoftが事業の自動化を図る「Enterprise Service Automation」の最新版を発表
「SCMサービスの世界市場は年平均29%で成長,2005年に830億ドル」と米IDC
「2004年末には企業の35%が電子請求書発行/決済システムを利用」--Gartnerの調査
医療関連の電子調達,「半数の団体は利用せず」――米社の調査
「企業の96%は自社の情報管理システムに不満」,と英Kalidoの調査報告
「ソリューション統合サービスの世界市場は2005年に現在の3倍以上」と米IDC
「インターネットで資材調達すれば,総額1兆7000億ドルのコスト削減に」---米調査会社

[発表資料へ]