米Intelが米国時間5月20日に,チップセットの新製品「845G」「845E」「845GL」を発表した。デスクトップ・パソコンでのマルチメディア,ゲーム,広帯域利用を想定する。

 845G,845E,845GLはUSB 2.0に対応しており,「USB 1.1インタフェースと比べて最大40倍の伝送速度を実現する。USB 2.0準拠により,CDへの記録を最大6倍,データのバックアップを最大11倍速く行うことが可能」(Intel社)という。

 「今回発表したチップセットの新製品により,パソコンとデジタル装置との接続を簡素化し,デジタル画像や音楽,ビデオの転送と操作をより高速に行えるようにする」(Intel社Desktop Platforms Group部門バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのLouis Burns氏)

 845GはIntel社製プロセサ「Pentium 4」を搭載したパソコン向けで,同社のグラフィックス機能「Extreme Graphics」を組み込んでいる。企業および消費者向け市場を狙う。845Eは個別のグラフィックス部品と組み合わせて用いる。845GLはIntel社製プロセサ「Celeron」を搭載したパソコンに向ける。

 1000個ロット時の価格は,845Gが46ドル,845Eが41ドル,845GLが33ドル。これらのチップセットを用いたシステムとマザーボードは,世界中のコンピュータ・メーカーやマザーボード・メーカーが現在出荷している。

 ちなみに米InfoTrends Research Groupの調査によると,2001年末時点で,インターネットに接続している米国家庭の33%がデジタル・カメラを所有しているという。2002年末にはこの割合が60%に達する見通しである。

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