米Intelが米国時間4月2日に,動作周波数2.4GHzの「Pentium 4」マイクロ・プロセサを発表した。「デスクトップ・パソコン向けマイクロ・プロセサの中で最も高速」(Intel社)

 これにより,Pentium 4のラインアップは2.4GHz,2.2GHz,2.0GHz,1.9GHz,1.8GHz,1.7GHz,1.6GHz,1.5GHzとなった。

 2.4GHz版のPentium 4は300mmウエーハを使用し,0.13μmルールの半導体技術を用いて製造する。60ナノメートルのCMOSトランジスタを組み込む。「製造プロセスの最適化を図った結果,チップ寸法を10%縮小し,Pentium 4の量産を開始した」(Intel社)。同社はPentium 4を,2001年第1四半期の10倍の数量で出荷するとしている。

 Intel社によれば,「0.13μmルールの半導体技術と300mmウエーハ開発技術の向上により,2000年11月に出荷した最初のPentium 4と比べて,1枚のウエーハから製造できる数量が5倍以上も増加した」という。

 Pentium 4は512Kの2次キャッシュ,5500万個のトランジスタ,マルチメディア命令セット「Streaming SIMD Extensions 2(SSE2)」を備える。なお,同社は2002年中にPentium 4の動作周波数を3GHzに高めることを目指している。

 2.4GHz版のPentium 4は1000個ロット時の価格が562ドル。ちなみに,ベンチマーク性能はSPECint_base2000が819,SPECfp_base2000が806である。

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