「デジタル・カメラがアマチュア写真の世界を変えてしまった。写真の撮影,共有,記録方法が変化している。カメラ・メーカーは新たなビジネスモデルを打ち立てる必要がある」。米GartnerのDataquestが米国時間7月19日に,米国のデジタル・カメラ市場に関する調査結果を発表した。

 米国におけるデジタル・カメラの出荷台数は2001年に890万台,2005年には1250万台に達するという。

 またデジタル・カメラの所有者は,写真をプリントするより,そのままデジタルで画像を閲覧することに興味がある。これは,従来の銀塩カメラと異なっている。デジタル・カメラの利用法が銀塩カメラと違うので,メーカーにはビジネス・モデルの再構築が求められる。

 デジタル・カメラ・ユーザーにとって画像プリントは優先項目ではないが,より安価で簡単な出力手段を望んでいるのは間違いない。ソニーはデジタル・カメラ向け画像プリンタを発表し,米Hewlett-Packard,セイコーエプソン,キヤノン,富士フイルム,オリンパス,米Lexmark/Kodakと同じ市場に加わった。今年は家庭向け画像プリンタが盛り上がりをみせるだろう。

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