米Brocade Communications SystemsとカナダのNortel Networksは光インフラを利用した企業向けSANソリューションに関して提携を結んだことを米国時間5月14日,明らかにした。

 今回の発表により,両社は既存の関係を拡大する。相互操作性テストをはじめ,企業がMANやWANにSANを構築するためのSAN向けアプリケーション開発で協力体制を敷く。

 ネットワークにBrocade社のファブリック・スイッチを組み込み,Nortel社の光インフラを利用する。企業は,データ・ミラーリング,データ複製,遠隔サーバー・クラスタリングなどを実装し,重要なビジネス情報を保護することができる。

 なお,両社はNortel社の都市向けDWDM製品とBrocade社のインテリジェント・ファブリック・スイッチとの相互操作性テストを完了している。テストを行ったのは,Nortel社の「OPTera Metro 5100 Multiservice Platformsand」および「同5200 Multiservice Platformsand」と,Brocade社の伝送速度2Gbpsの「Brocade SilkWorm 3200」「同3800」「同12000」である。

 また両社は,遠隔ミラーリング,遠隔統合バックアップ,遠隔集約ストレージ用に三つの構成を開発した。テスト済みのこれらの構成により,「SANの導入と拡張を迅速に行えるようにする。企業は常にミッションクリティカルな情報にアクセスできる」(両社)としている。

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[発表資料(Nortel社)]
[発表資料(Brocade社)]