ストレージ関連のハードウエアとソフトウエア・ベンダーが業界団体を結成し,「Open Storage Management Resources(OSMR)」プログラムを開始した。周辺機器エンクロージャ・メーカーの米JMR Electronicsが米国時間4月2日に,カリフォルニア州で開催中の「Storage Networking World 2002」で明らかにしたもの。OSMRプログラムは,ストレージ製品間の相互操作性確保と,簡素化したSANソリューションの提供を目的とする。

 OSMRプログラムでは,顧客がテスト済みのハードウエア構成を購入し,関連するソフトウエアを選ぶことができる。ストレージ・ビジュアライゼーション,自動バックアップ/復旧,ボリューム管理といった各種ソフトウエアを用意する。

 また同団体は,OSMRプログラムで承認した最初のSANソリューション「E-Z SAN」を同日発表した。ストレージ容量は最大1.1T(テラ)バイト。企業のワークグループや部署に向ける。価格は3万ドルから。Bell Microproducts社のリセラーを通じて販売する。

 OSMRプログラムの参加ベンダーは,過去1年間,ストレージ・ソフトウエアやハードウエアの相互操作性テストを徹底的に行ってきた。参加ベンダーは販売事業者やリセラーと協力し,E-Z SANや今後のOSMRソリューションの普及を図るとしている。技術トレーニングや教育を提供し,全体的なサポート・サービスも増加する。

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