米MacromediaはJavaアプリケーション・サーバーの最新版「Macromedia JRun 4」を直ちに発売すると米国時間5月13日に発表した。JRun 4はJava 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)1.3と互換性があり,サーバー・クラスタリングやWebサービス統合などの機能を備える。
JRun 4は,動作中のアプリケーションに対する修正や,自動展開,コードの自動生成などに対応している。そのため,「アプリケーション開発/導入作業が簡単かつ迅速に行える」(Macromedia社)。さらに,サービス・ベースのアーキテクチャを採用しており,サーバーの設定/最適化/拡張を単純化できるという。
サーバー・クラスタリング技術を採用していることもJRun 4の特徴の一つである。JRunサーバーは,ネットワーク技術Jiniを使用してクラスタ内でペアとして動作するサーバーを動的に見つけ出し,シングル・ポイント障害特有の危険を排除する。「これにより,クラスタ化したシステムの導入を容易にし,アプリケーションの信頼性を向上させる」(同社)
また,JRun 4に組み込まれている「Macromedia Flash Remoting」を使うことで,「Macromedia Flash Player」用アプリケーションからサーバー・サイドの業務ロジックやデータに接続できる。その結果,「クライアント/サーバー・アプリケーションの応答性と機能性を兼ね備えたインターネット・アプリケーションの作成が可能になる」(同社)という。
JRun 4が実装しているJava 2 APIは以下の通りである。
・JavaServer Pages(JSP)仕様1.2
・Java Servlet 2.3
・Enterprise JavaBeans(EJB)仕様2.0
・Java Message Service(JMS)1.0.2
・Java Transaction API(JTA)1.0
・Java Authentication and Authorization Service(JAAS)1.0
・J2EE Connector Architecture(JCA)1.0
・Java API for XML Parsing(JAXP)1.1
・JavaMail 1.2
・JDBC 2.0
Macromedia JRun 4の1プロセサ当りの価格は,新規ユーザー版が899ドル,アップグレード版が499ドル。Macromedia Online Storeで直ちにダウンロード可能とする。店頭販売用のパッケージ版は,5月17日発売の予定。また,開発機能に制限のある開発者版を無料で提供する。
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