米Macromediaが米国時間4月24日に,2002会計年度第4四半期(2002年1~3月期)と2002会計年度通年の決算を発表した。2002年1~3月期の売上高は7560万ドルで,前年同期の8910万ドルから減少した。一時的な費用を除いた純損失は610万ドル(1株当たり損失は10セント)。前年同期は一時的な費用を除いた純利益が840万ドル,希薄化後の1株当たりの利益が15セントだった。

 会計原則(GAAP)に基づく純損失は8050万ドル(1株当たり損失は1ドル37セント)となる。前年同期におけるGAAPベースの純損失は2180万ドル(1株当たり損失は42セント)だった。

 2002会計年度通年の売上高は3億2480万ドルで,前年度の3億7640万ドルと比べ減収となった。一時的な費用を除いた純損失は2810万ドル(1株当たり損失は48セント)。前年度は一時的な費用を除いた純利益が6690万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1ドル18セント)だった。

 2002会計年度通年におけるGAAPベースの純損失は3億590万ドル(1株当たり損失は5ドル26セント)。前年度はGAAPベースの純利益1340万ドル(希薄化後の1株当たり利益は24セント)を計上していた。

 Macromedia社の会長兼CEOのRob Burgess氏は,「今期は新製品『Macromedia Flash MX』を投入するなど,新たな生産サイクルを開始したところ」と説明した。

 また今後の予測については,2003会計年度第1四半期に売上高が持ち直し,その後は連続して10%増を達成するという。なお一時的な費用を除いた場合の収支は,2002年4~6月期に黒字に回復するとみる。

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