フィンランドのNokia社と米Macromedia社は現地時間2月6日に,メディア再生ソフト「Macromedia Flash Player」をNokia社の「Nokia Mediaterminal」に統合させることを発表した。

 Nokia Mediaterminalは,同社が初めて提供する,家庭向けの娯楽用機器。セットトップ・ボックス(STB)として,テレビにつないでデジタルTV放送を受信できるとともに,インターネットへのアクセス,ビデオ録画,ゲームなども1台で楽しめる「ホーム・エンターテインメント」のプラットフォームである。なお,OSにはLinuxを採用している。

 今回の統合により,100万人を超えるMacromedia Flash開発者が,既存の技術を用いて,Nokia社のホーム・エンターテインメント環境向けにアプリケーションを作成できることになる。

 Macromedia Flash Playerは,高度なグラフィック効果,MP3オーディオの再生,インタラクティブなリッチ・コンテンツとアプリケーションの実行を可能にするクライアント・ソフトウエアである。これを利用することで,インタラクティブ型の広告,電子プログラミング・ガイド,パーソナライズしたコマーシャル・サービスなどの幅広いアプリケーションとサービスを直接家庭に配信できるようになる。

 Nokia Mediaterminal自体は,スウェーデンでは既に出荷されている。Macromedia Flash Playerを搭載したNokia Mediaterminalは,カンヌにて開催中の「Milia 2002」で展示されている。

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