米Sun Microsystemsと米KPMG Consultingが米国時間4月3日に,両社の提携関係「Global Solutions Alliance」の範囲を拡大すると発表した。これにより両社は,企業向けアプリケーション導入における導入期間の短縮,コスト削減,リスク縮小を支援するソリューションを提供していく。

 まず両社は,垂直市場に向けたERP(Enterprise Resource Planning)およびマネージド・サービス・ソリューションを共同で手がける。「Sun StorEdge Complete Storage Solutions」をベースにした垂直/水平ソリューションを提供するため,KPMG Consulting社のソリューションとSun社のストレージを組み合わせるという。

 Sun社とKPMG Consulting社は,顧客のTCO削減/ROI増大を狙い,これまで6年以上その提携関係を継続させている。今回提携を強化したことで,「Sun Open Net Environment(Sun ONE)」,Sun社のサーバーおよびストレージ,Sun社の技術コンサルティング/トレーニング/サポート・サービスも扱うことになる。

 KPMG Consulting社は,Sun StorEdge Complete Storage Solutionsを利用したソリューションの開発と提供に取り組む。このソリューションは,SAN(Storage Area Networks)や企業全体で使うアプリケーション用のストレージ整備など,顧客のストレージを中心とする要求に応えるものという。

 KPMG Consulting社は,Sun社が2002年初めに発表したストレージ・アーキテクチャ「Storage ONE」に基づく製品の組み込みを予定している。Storage ONEは,「Sun ONEプラットフォームをベースにしており,顧客にオープンで一体化/自動化されたストレージ管理ソリューションを提供するもの」(Sun社)。

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