米Aberdeen Groupは米国時間3月13日に,Linux分野で新たに台頭しつつあるソフトウエア管理ソリューションに関する調査結果を発表した。これまで企業のLinux導入には,Linuxソフトウエアを管理するツールがないことが障害の一つとなっていた。しかし,Linux関連のソフトウエア・サプライヤがLinuxシステム向けのソフトウエア管理ソリューションを販売し始めているという。

 「Linuxが企業分野で普及するにつれ,Linux向けソフトウエア管理ソリューションへの需要が拡大している。しかしサプライヤが市場で影響力を持つには,企業のネットワークおよびシステム管理ソリューションと統合できるソリューションを提供する必要がある」(Aberdeen社リサーチ・ディレクタのBill Claybrook氏)

 Linux環境では,複数のアプリケーションが多数のコンポーネントやライブラリを共有するため,その管理が大きな課題である。一つのアプリケーションのアップデートを行った場合,システム・リソースの依存関係に衝突が生じ,別のアプリケーションを“壊して”しまう可能性がある。Linux向けソフトウエア管理ソリューションは,依存関係や衝突の自動検知を行い,ソフトウエアのインストールとアンインストールを簡単かつ安全に行うことを目的としている。

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