米Turbolinuxのソフトウエア「PowerCockpit」を,米Compaq Computerがブレード・サーバー「ProLiant BL e-Class」のオプションとして提供する。Turbolinux社が米国時間1月30日に明らかにしたもの。PowerCockpitは,Linux用サーバーやアプリケーションの展開/設定/再展開を行うためのサーバー管理ソフトウエア。「コンピューティング資産を柔軟かつ変更可能にし,いつでもどこでも利用するというCompaq社のビジョン,“Adaptive Infrastructure(適応力のあるインフラ)”の実現を支援する」(Turbolinux社)

 PowerCockpitは,設定の済んだサーバー構成情報を“イメージ”として保存する。そのイメージをほかのサーバーに展開することで,構成情報を再利用できる。

 対象となるProLiant BL e-Classは,超高密度ブレード・サーバー。「PowerCockpitと共に使用することで,ハードウエアとソフトウエアの設定にかかる時間とコストを大幅に削減する」(Turbolinux社)。PowerCockpitはシステムを自動化し,“ボタンを押すだけで”サーバーのソフトウエア環境全体を展開するという。

 「PowerCockpitを使うことでサービス・プロバイダは,変化しつづける要求に合わせてハードウエア資産の再設定を迅速に行える。簡単なコマンドを数個使うだけで,3分以内にWwebサーバーをアプリケーション・サーバーに変更できる」(Tourbolinux社)

 日々更新されるセキュリティ情報を含め,設定済みのソフトウエア環境を企業全体に確実に提供できるので,PowerCockpitはサーバーのセキュリティ改善も図れるという。

 なおPowerCockpitは,Red Hat,SuSE,TurbolinuxなどのLinuxに対応している。

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