米Adaptecは米国時間2月25日~28日にサンフランシスコで開催される「Spring 2002 Intel Developer Forum(IDF)」で各種I/O製品を披露する。同社が2月21日に明らかにしたもの。iSCSIアダプタ,Serial ATA RAIDカード,Ultra320 SCSI RAIDコントローラ,Ultra320 SCSI ASIC,ファイバ・チャネルやInfiniBand対応システムなどのデモンストレーションを行う。

 主な内容は以下の通り。

・Adaptec社のiSCSIアダプタ「ASA-7211」を米IBMのストレージ装置「200i」に接続する。TCP/IPとiSCSIプロセシングにおけるホストCPUの負荷を低減することにより,「ネットワーク・スループットをGigabit Ethernet以上の性能まで高めることが可能」(Adaptec社)としている。ASA-7211にはAdaptec社の「Storage Protocol Accelerator(SPA)」ASICが組み込まれている。

・Adaptec社のSerial ATA RAIDコントローラ・カードを米Dell Computerのサーバー「PowerApp」に装備し,Adaptec社が設計したSerial ATAバックボーンを通じて4台のSerial ATAハード・ディスク装置に接続する。

・Adaptec社のUltra320 SCSI ASIC「AIC-7902」,ソフトウエア・ドライバ,RAIDファームウエア,RAID管理ユーティリティを,容量36Gバイトの米Seagate Technology製Ultra320ハード・ディスク装置「Cheetah X15」の5台構成で動作させる。

・ハードウエア・ミラーリング機能を組み込んだAdaptec社のUltra320 SCSI ASIC「AIC-7902」で,容量73Gバイトの米Maxtor製Ultra320 SCSIハード・ディスク装置「Atlas 10K III」のミラーリングを行う。Adaptec社のストレージ管理ソフトウエア「Storage Manager」のブラウザ版を用いる。

・Adaptec社の外部ストレージ格納装置「DuraStor」をInfiniBand対応スイッチド・ファブリックに接続したRAIDサブシステムに設置する。用意するInfiniBand対応スイッチド・ファブリックはSCSI RDMA Protocol(SRP)標準規格をサポートする。

・米Brocade Communicationsの2Gビット・ファイバ・チャネル・スイッチ「Brocade Silkworm 3800」を通じて,Adaptec社の外部ストレージ・システム「7220SS」と2台のサーバーを接続する。サーバーとBrocade Silkworm 3800の接続には,Adaptec社の2Gビット・ファイバ・チャネル用ホスト・バス・アダプタ「9210LP」を使用する。

・Adaptec社のUSB 2.0対応CardBusカード「USB2Connect for Notebooks」をDell社のノート・パソコンに装着し,Adaptec社のUSB 2.0対応ハブ「XHub 7 Plus」に接続する。XHub 7 Plusには,CD-RWドライブ,Webカメラ,ハード・ディスク装置,マウス,プリンタも接続する。

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